視力の悪さと運動能力は関係について

視力の悪さと運動能力は関係ある?

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「視力が下がると、運動神経や筋力・体力まで悪くなってしまうのではないか」という心配をする人たちもいるようです。特に、視力が下がっている子供がいる場合は、親としてはつい心配になってしまうでしょう。

大人でも、まだ若くてスポーツをよくやっている世代だったら、視力と運動能力の関係を気にする人たちもいるでしょう。もっともその心配には誤解が混じっています。

視力が悪くても運動神経のいい人はたくさんいます(現役のスポーツ選手にも、視力が悪い人たちはいるのです)。視力が下がっても、そのことがハンデにならないようにうまくカバーしていくことが大切です。

「視力の低下」=「運動能力の低下」ではありません


視力が悪くなっただけで、運動神経が悪化してしまう……といった学説を、医学的な裏付けを見せながら唱えた研究者がいたという話は聞こえてきません。

※実際に、肉体が持つ瞬発力は、視力が下がったからといって自動的に落ちてしまうものではありません。視力と肉体の瞬発力の間には、いかなる因果関係も発見されていないのです。

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視力の悪さと、運動能力の悪さに関係があるように誤解されるのはどうしてでしょうか? ひとつには、現代人が運動不足気味であることと関係があるでしょう。現代人は子供から大人まで、とにかく室内にこもりがちです。

大人になったら運動する機会が減るのは仕方がないですが、子供の状況を見ても、外で遊んだり運動したりする時間が減っています。運動不足気味になると、自然と運動能力は落ちます。運動をせずに室内にこもって目を酷使する時間が増えれば、視力も落ちます。

つまり視力も運動能力も両方低い子供が増えたため、視力が悪い子供は運動能力も悪くなるのだろうと誤解されやすいのです。しかし、視力の低下と運動能力の低下は別々に起こるのであって、視力低下が運動能力低迷の直接の原因になっているのではありません。

視力の低下が、運動能力の低下の間接的な原因になるメカニズム


視力が落ちてくると、運動をするときに妨げになるケースがあることは事実です。人間は、周囲の情報の約9割を、目を通して取得する生き物です。視力が下がっていくと、だんだん自分の周囲の情報を迅速に把握できなくなるため、どう動いたらいいのかすぐに判断できなくなる頻度も高まります。

※スポーツをするとき、特に球技や格闘技をやるときは、対戦相手の動きを瞬時に把握できないとうまく動けませんね。たとえ運動神経や体力・筋力が優れていても、それを有効に使えなくなります。

特に、「動体視力」という、動いているものを正確に見て認識する能力は重要です。優秀なアスリートは、この動体視力が優れているケースが確かに目立ちます。

視力が低下して、瞬間的な状況判断が苦手になってきたために運動する際に不利になるパターンがあることは否定できません。運動するのがおっくうになって、だんだん運動をしなくなれば自然と運動能力も衰えてしまいます(実際にそのコースをたどる人はたくさんにいます)。しかし、視力が悪くなってきてもトレーニングを欠かさなければ、運動能力を維持していくことは難しくありません。

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