視力低下のメカニズムについて

視力低下のメカニズムとは?

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視力が低下する原因や、視力が低下するときにたどるプロセスについては、現在のところ、世界的に承認された学説がまだありません。「いくつか有力な仮説がある段階」、といったほうがよいでしょう。

視力が低下するときは、いくつもの原因が絡み合っている可能性もありますから、有力な説のひとつひとつをよく確認してから原因を突き止める必要があります。専門医に相談しながら明らかにしていくことが大事でしょう。ここでは、代表的な学説を説明していきます。

環境説


いちばん有力視されている仮説は、生活習慣によるものという説です。現代の生活では、テレビやパソコンといった至近距離にあるものを長時間見続ける機会が増えました。近くにあるものをずっと見てばかりいると、目の中にある「毛様体」という筋肉が固くなりすぎて、なかなかほぐれなくなります。

この毛様体は、ものを見るときに対象物の距離に合わせて伸縮します(それによって、ピントがうまく合うようになっているのです)が、目の前にあるものばかりを見続ける生活を繰り返していると、遠くにあるものを見ようとしたときに毛様体が動きませんから、ピントが合わなくてぼやけて見えるようになってしまう……という考え方です。

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遺伝説


環境説以外にも仮説はあります。その中で、環境説とよく比較されているのが「遺伝説」でしょう。

主な論拠を以下の通りです。
  • 近眼になっている人たちの家系を調べると、実に9割近くの人たちが親子揃って近眼になっている、というデータがある
  • (少し前に)親から子へ、視力低下の要因が受け継がれる原因になっている遺伝子があることが発見されている

このほかの有力な仮説


栄養素が関係あるとする説

栄養過多が視力低下をもたらしているという仮説です。

※この説で取り上げられている栄養素は数種類ありますが、特に頻繁に取り上げられている栄養素は炭水化物です(幼いうちから炭水化物を摂取しすぎると、血液のインスリン濃度が高くなり、それが視力低下の原因になっているという考え方があります)。

照明説

この100年〜200年くらいで照明技術が世界全体で向上し、人間は夜になっても強い光を毎日浴びながら暮らしていますが、子供のころから強い光を目に浴びているため目に悪い影響があり、その一環として視力の低下も引き起こされている……という考え方です。

子供の成長が関係あるとする説

特に8歳から12歳までの時期に、視力の低下が激しく進んでしまう子どもが多いことから、「視力の低下には、肉体の成長と関係がある」という考え方も発表されています。

8歳から12歳までの時期は、眼球をはじめ、目の周囲の組織もどんどん成長する時期にあたりますが、水晶体と網膜の位置が変わっていくために、「遠くのものを見るためにピントを合わせようとしても、それがうまくいかなくなる」という考え方もあります。

視力低下の原因とメカニズムを突き止めるには?


これらの仮説の中で、どれかひとつだけが正しいとは限りません。ふたつ以上の理由から視力の低下がもたらされている可能性もあるわけです。

視力の低下がはじまったときは、どの説が自身にあてはまるのかを適当に決めてしまうことはよくありません。専門医と相談しながら、原因や対策を考えていくことが望ましいでしょう。

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